高田 望(薬学部 薬学科 准教授)

ヒト中枢神経系は高度に統合されたシステムである一方、再生能力が著しく低く、変性疾患や損傷後の修復が困難であることが知られております。こうした課題に対し、神経網膜の機能を一部再現したモデル(オルガノイド)や生体成分を模倣したバイオマテリアルを用いたアプローチにより、ヒトが本来備える再生・修復能力の原理を明らかにし、システム視覚科学研究センターの目標に貢献することを目指しております。

研究テーマ

  1. 疾患特異的ヒトオルガノイドの開発と、再生創薬スクリーニング基盤の確立

疾患特異的ヒトオルガノイドの開発と、再生創薬スクリーニング基盤の確立

ヒト中枢神経系は最も複雑な臓器の一つですが、再生力が弱く、一度外傷を受けると修復が困難であることが知られており、21世紀における生命科学および再生医療の重要な課題として残されています。私たちは、バイオエンジニアリング技術である「オルガノイド」を用いて、試験管内で臓器が形成される過程やヒトの病態を再現できることを見出しました。臓器の再生・修復を可能にする医学的発見や、ナノスケールで設計されたバイオマテリアル創薬開発に貢献するため、分野横断的な研究を推進しています。長期的な目標として、「ヒトの臓器が本来備えている再生・修復能力をどのように引き出せるのか」を明らかにすることを目指しています。

https://www.ritsumei.ac.jp/ph/about/faculty/detail.html/?id=113

研究成果

Takata, N., Li, Z., Metlushko, A., Chen, F., Sather, N. A., Lin, X., Schipma, M. J., Carballo-Molina, O. A., Jamroz, C., Strong, M. E., Smith, C. S., Yang, Y., Wai, C. M., Joshi, N., Kolberg-Edelbrock, J., Gray, K. J., Wang, S., Palmer, L. C., & Stupp, S. I. (2026). Injury and therapy in a human spinal cord organoid. Nature biomedical engineering, 10.1038/s41551-025-01606-2. Advance online publication. https://doi.org/10.1038/s41551-025-01606-2

Organoid models of human spinal cord injured and treated speed up repair research into traumas of the nervous system
Spinal Cord Culture
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