プロジェクト概要
システム視覚科学研究センターは、網膜を中心とした視覚機能の理解を
基盤として、視覚に関する基礎研究から応用研究までを推進する研究拠点です。
視覚は、光情報の受容から神経回路における情報処理、さらに知覚や行動へと
至る多階層のシステムとして成り立っています。
本センターでは、実験生物学、神経科学、数理科学、心理学、工学、再生医学
など多様な分野の研究者が連携し、視覚情報がどのように処理され、
どのような条件で視覚機能が維持・破綻・回復するのかを明らかにすることを
目指しています。
特に、網膜回路の構造と機能、視覚応答の制御機構、網膜疾患における機能
変化、視覚再建に必要な神経回路機能の要件を、多階層的な実験解析と
数理モデルにより解明します。
これらの知見を基盤として、再生医学的アプローチの最適化、人工視覚・画像
センシング・ロボティクスなどの工学応用、視環境設計や視覚機能評価法の
開発へと展開します。
本センターは、学内外の研究者、医療機関、企業、行政機関との共同研究・受託研究を通じて、視覚科学の発展と社会実装を推進します。また、研究情報の発信、国内外の研究者を招いたシンポジウムの開催、若手研究者の育成を通じて、国際的な視覚科学研究拠点としての発展を目指します。
本プロジェク卜で可能な研究・開発

本センターでは、網膜を中心とした視覚神経回路の解析、視覚応答・視覚行動の評価、数理モデル化、再生医学・工学応用への展開を通じて、視覚機能の理解と視覚再建に資する研究開発を推進します。
産官学連携においては、網膜疾患モデルを用いた機能評価、再生医療・細胞治療・遺伝子治療に関する評価系の構築、視覚機能を反映した画像センシング・ロボティクス技術への応用、視環境設計や視覚補助技術に関する共同研究・受託研究を行います。
推進する研究領域
- 網膜回路と視覚応答制御メカニズムの解析
各種疾患モデル、遺伝子改変モデル、再生医学に関連するモデルを用いて、網膜神経回路の構造、機能、視覚応答、視覚行動を多階層的に解析します。 - 視覚機能評価と数理モデルの構築
電気生理学的解析、画像解析、行動解析、心理物理学的解析を統合し、視覚情報処理の原理を明らかにするとともに、視覚応答を説明・予測する数理モデルの構築を目指します。 - 視覚再建に向けた再生医学的アプローチの評価
網膜疾患、遺伝子治療、オルガノイド、細胞移植、神経回路再接続などに関する研究や共同研究を通じて、視覚再建に必要な神経回路機能の要件を明らかにします。 - 視覚科学の応用と産官学連携への展開
視覚情報処理の理解を基盤として、視覚機能評価法、視環境設計、視覚補助技術などへの応用を目指します。また、医療・工学・産業分野との連携を通じて、基礎研究で得られた知見の社会実装を推進します。

